火災保険の風災・雪災補償は、あくまでも風や雪で壊れた箇所を以前と同じ状態に戻す（現状復旧）ことが対象です。

新品交換や塗装などは補償の対象ではありません。一般的な修理である、キッチンやお風呂を新しくする様な工事には火災保険は使えません。

残念ながら、火災保険には時効があります。その期間は3年間です。

「被害を受けた日から３年以内」に保険会社に保険申請をしなければ失効になります。

ほかの保険も一緒ですが、申請さえすれば全て保険金が出るわけではありません。

風災や雪災かどうかの判断や補償額の決定は、保険会社と契約している調査会社が行います。

100％経年劣化であれば火災保険の風災補償で修理できませんが、上記の状態になっていることは、そのほかの部分も突風や強風に晒されて何らかの風災を受けていると考えられます。

「経年劣化なので、私の家は火災保険が効かない」と諦めるのは早計です。

ほんのちょっとのスレート割れや雨樋壊れでは20万円も修理費用が掛かるはずがないと思われますが、実際は20万円を大きく超える場合がほとんどです。

なぜならば、風災を受けている箇所がほとんど２階以上であり、作業足場を組むだけでも15万円前後かかり、その上メインである屋根修理費用が加算されるので、ほとんどの場合根修理金額（損害額）が20万円を大きく超えることになります。

火災保険は自動車保険のように保険を使ったからといって、保険料の割り増しは一切ありません。